同業者同士で、業界全体を伸ばそうとするアメリカ<アメリカ・ビジネスニュース Com Studio in Southern California |
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同業者同士で、業界全体を伸ばそうとするアメリカ以前、金融関係のセミナーを受講して驚いたことがある。もう15年以上も前のことになるが、インストアーバンキングというスタイルが始まった時期で、スーパーマーケット内に銀行の支店ができ、世間の注目を浴びていた。今までの銀行というと、堅いイメージがあったのが、スーパーに来たついでに、銀行口座の出し入れができ、家のローンさえ、その支店で組むこともできる。全ての銀行業務がその支店でできるものである。今では、一般化してしまい、マーケットに銀行があるのは当たり前。なければ、えー?ここのマーケットは銀行がないのといわれる時代にまでなってしまった。 さて、この時期の銀行と言えば、銀行の買収が繰り返され、中小の金融機関がどんどん買収されていっていた。経費削減をして新規顧客を獲得しないと生き残れない時代であった。また、規制緩和で、金融機関業以外の企業も金融業界に進出していた時期であった。 このセミナーでは、20行ほどが自社で行っているインストアーバンキングについて「収益構造」「人材教育」「スーパーとの契約」「設計面でのデザイン」「課題点」「今後の計画」など全てについて、セミナー参加者(1000人程度)に情報開示をし、またその後、小グループ(20人程度)に別れ、自社で行っているインストアーバンキングについて発表し、質疑応答に応える2日間のスケジュールだった。 まず、セミナー会場で行われた1000人向けの発表の前に配られた資料を見て驚いた。インストアーバンキングスタイル1店舗の一日平均顧客数、取引額、ローン取得件数など、全ての数字が公開されていた。そして、セミナーでは、内部でしかわからない情報、課題点などを事細かに発表されたいた。個別セミナーにおいては、インストアーに取り組もうとしている銀行のプランに手直しをしている場面すらあった。 大手のバンクオブアメリカや、ウエルズファーゴなどは、その当時、最先端を行っていた。そして、今までの経験を全て発表していた。私の隣に座った人の名札を見ると、ボーイング社とあった。私はなぜボーイングのスタッフがこのセミナーを受講しているのか不思議に思い、セミナーの参加目的を聞いてみたら、ボーイングは、インストアーバンキングではなく、インカンパニーバンキングシステムの開設のためだと言う。既に、ボーイング社自身が、社員と家族のために銀行を持っており、今後は、社員にとってもっと便利にしたいので、インカンパニーバンキングを設置すると言う。 また、小グループに別れた際に、競合に情報開示をなせするのか不思議に思い聞いてみた。 「同業界で競合してもしかたない。同業者同士が研究し、そして業界全体を伸ばしていかないと世界の中で負けてしまう。」 私はこの言葉から、アメリカは国内ではなく、世界を意識している企業が多いこと。そして、業界全体を伸ばそうとし、同業者が協力しあう体制が普通にできあがっていることを学んだ。情報開示が、どの業界でもかなり活発に行われているとこに、日本と大きな違いを感じた。 (T-Cross Inc.) |
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